概要
長い間、IBM i(AS/400)システムをバックアップする標準的な方法はローカルに接続されたテープドライブまたはライブラリを使用することでした。
その結果バックアップストリームの制限や手動での過剰なテープ処理が生じ、加えてデータをオフサイトで保護する方法がないことでパフォーマンスの低下を招いていました。
しかしFalconStor®バーチャルテープライブラリ(VTL)ソリューションをIBM i 環境に導入することで、組織は無停止でテープバックアップをディスクツーディスク(D2D)形式に置き換えバックアップやリカバリのプロセスを加速させ運用効率を向上することができます。
FalconStor VTLは、ネイティブバックアップツールとの統合、仮想テープまたは物理テープからのIPLベアメタルリカバリ、そしてオペレーションの安全性を最大化するための暗号化による直接の物理テープサポートなどIBM i 環境に大きなビジネス上およびIT上の利点をもたらします。
これにより運用コストとメディアコストを削減しながら、厳格なアプリケーションリカバリの合意サービス水準(SLA)を満たし投資利益率(ROI)を最大化するためにパフォーマンスレベルを向上させることが可能になります。
特徴
- 総所有コスト(TCO)を削減
- 仮想テープバックアップを使用してIPLを起動し、IBM i をブート
- データ重複排除により、より多くのデータをオンラインで保持
- サイト間でデータを複製し、テープの発送を排除
- 必要に応じてデータを物理テープに迅速にストリーミング
- IBM i ソフトウェアまたはハードウェアベースのライブラリ管理の暗号化(LME)を必要とせずに、データをテープに暗号化
機能
- 仮想テープライブラリ(FC/iSCSIインターフェース)
- ソフトウェアによるテープ運用自動化(オンサイトレスサービスの実現)
- テープごとに重複排除の有無を設定可能
- 重複排除NAS(CIFS/NFS)
- 物理テープとの直接連携
- Auto Tape Caching(物理テープへの自動同期)、Tape Stacking(物理テープ巻数の削減)など
- 仮想テープのクラウドへの自動アーカイブ(AWS S3/Glacier、Hitachi HCP)
構成イメージ
動作環境
物理アプライアンス展開
- CPU
- 最小合計16core, IntelまたはAMD 64bit CPU
- RAM
- 最小32GB(VTL Repository 1TB毎に1GB追加)
- NIC
- 最小1ポート 1Gbまたは10Gb Ethernet インターフェース
- FC HBA
- 最小1ポート Qlogic社製またはOEM HBA
- システム用
- 最小80GB
- 構成情報保存用
- 最小20GB
- バックアップ・キャッシュ
- 最小1ディスク、VTLとNAS機能両方をご利用の場合は2ディスク
- 重複排除後データ保存用
- 最小1ディスク
- 重複排除後データ・インデックス用
- 1ディスク
参考価格
- オープン価格
事例紹介
日本を含む世界56カ国3,000社以上。