CipherTrust Data Security Platform

概要

統合データセキュリティプラットフォーム

CipherTrust Data Security Platformは、あらゆる環境に保存された個人情報や重要情報を検出・分類・保護するデータ中心のセキュリティプラットフォームです。
オンプレミスのサーバーから仮想環境、パブリッククラウドまたはハイブリッド クラウドなど、企業や組織が保有するデータをあらゆる脅威から守ります。
お客さまのシステム構成を大幅に変更することなく短期間に強固な暗号基盤を構築・運用開始できます。

CipherTrust Data Security Platformは、暗号化の要である鍵管理サーバーと複数の機能コンポーネントで構成します。
これらの拡張性が高い機能コンポーネントは、暗号化、トークン化、データ・マスキング、鍵管理などを提供し、様々な環境に散在するデータベースやファイル、コンテナに対するアクセスと、データの暗号化を実現します。
データをセキュアに暗号化することで、個人情報保護法やGDPR、CCPA、PCI DSSなどの法規制やコンプライアンス対応に役立ちます。

特徴

  • デジタル化で増大するデータを、プライバシー要件を満たしながらレイヤーごとに対策することで、より強固な暗号化基盤を構築できます。
  • 暗号化の要となる鍵管理サーバーは、物理アプライアンスと仮想アプライアンスの2タイプ提供します。
  • 暗号化基盤となる鍵管理サーバーと、データ保護レイヤーごとに必要となる対策(機能コンポーネント)を組み合わせ、高度な暗号化を実現します。

機能

CipherTrust Data Security Platformは、「透過暗号化」「トークナイゼーション」「鍵管理」の3種類の機能ををご提供しております。導入をご検討の際は、ヒアリングを通し最適なご提案をさせていただきます。

■ 透過暗号化
  1. サーバ(オンプレミス・クラウド)に暗号化エージェントを導入することによりファイルやデータベースに対して自動的(透過)に暗号化します。
  2. 構造化データ、非構造化データを暗号化します(ファイルの種類を問いません)。
  3. クライアントPCに特別なソフトウェアは不要です。また、既存のファイルシステムやデータベース、アプリケーションの変更が不要です。
  4. ユーザやグループ情報、アクセス権などはLDAP/ADと連携します。
  5. データアクセス設定はユーザ・グループに加えプロセスも可能です。
■ トークナイゼーション
  1. 桁数とデータ型式(属性)を保持した状態で原本データを秘匿化(無価値化)します。
  2. カード番号などの英数字に加え、住所などのマルチバイト文字にも対応します。
  3. 復元(復号)する際は、テンプレート設定にて指定した桁をマスキングできます。
  4. RESTful APIを利用して暗復号を行います。
  5. 高パフォーマンス(単体エンジン性能:約30万トークン/秒)を実現します。
  6. PCIDSSのスコープ縮小対応。
■ 鍵管理
  1. オンプレミスとクラウド環境で高度な鍵管理を実現します。
  2. 鍵のバックアップ、ローテーションといった鍵のライフサイクル管理を実現します。
  3. 鍵に関する各種操作を監査ログとして収集します。

構成イメージ

CipherTrust Data Security Platform 構成イメージ

動作環境

鍵管理サーバー・検査サーバー ラインアップ
鍵管理サーバー・検査サーバー ソフトウェア仕様
※ 最新の情報につきましては、弊社担当営業までご確認いただけますようお願いいたします。

参考価格

「CipherTrust Data Security Platform」はすべてオープン価格となっております。お問い合わせいただきますようお願いいたします。

事例紹介

ランサムウェア対策(透過暗号化)- 大手製造業様

トリガ・経緯

お客様グループ会社でセキュリティ事故(ランサムウェア被害)が発生。対策のため境界対策以外のソリューションを探していた。

お客様課題

① 万が一データ搾取されても情報開示不可としたい
② 特権ID搾取されてもデータアクセスを抑止したい
③ ランサムウェアから重要データのアクセスを抑止したい

ご要望に対するアプローチ

① 透過暗号
② 独自の権限付与
③ ポリシー設定

PCIDSS対応(トークナイゼーション)- 大手キャリア様

トリガ・経緯

お客様提供のモバイルサービスのカード決済システムにてPCIDSS監査スコープ縮小化のためトークナイゼーションの仕組みが必要であったため適合ソリューションをさがしていた。

お客様課題

① パフォーマンス確保
② PCIDSS監査監査スコープの極小化
③ 業務変更の極小化

ご要望に対するアプローチ

① パフォーマンス 30万トークン/秒により業務影響はほとんど無し
②③ トークナイゼーション導入により実現

暗号鍵の統合管理(鍵管理)- 大手製造業様

トリガ・経緯

お客様取引先のA社からの依頼で、重要データ暗号化及び、暗号鍵を外出し管理するよう指示があった。

お客様課題

① AWS(S3)上にあるデータ暗号(KMS)の暗号鍵を外出し管理としたい
② ストレージ暗号鍵を管理したい
③ BitLockerの暗号鍵を管理したい

ご要望に対するアプローチ

① 鍵管理マネージャーによるクラウド暗号鍵管理(CCKM:BYOK)
② 鍵管理サーバと暗号機器をの通信プロトコル準拠(KMIP)による鍵管理
③ 鍵管理サーバへ任意の暗号鍵取り込み・鍵管理(Sercret)