概要
Toolbox for JP1は、HITACHI JP1ジョブ管理と連携し、IBM i 搭載のPower Systemsなどマルチプラットフォーム環境の各種システムの業務を自動化し、一元管理を実現するために、IBM i 搭載のPower Systems 側に導入する製品です。
特徴
運用業務を自動化し、運用担当者の負荷を軽減
JP1/AJS3は、国内導入実績No.1の国産ジョブスケジューラです。Toolbox for JP1は、IBM i(AS/400)上で、JP1/AJS3を使ったジョブの運用管理を可能にします。
使いやすいことで定評のあるJP1をIBM i(AS/400)を含むマルチプラットフォーム上で利用することにより、マルチプラットフォーム上でのジョブ連携、データ連携を一元的に管理できるので、マルチプラットフォーム全体での運用効率を飛躍的に高めます。
3ステップで、多様化する運用業務を自動化し、運用担当者の負荷を軽減します。
- 定義:業務フローの可視化
- 実行:ジョブの自動実行
- 監視:業務の実行状況を把握
別々のシステムで行っていた処理を、1か所からの操作により、連続的に処理することが可能になります。例えば、日次処理、バックアップ、データ転送を連続して自動的に処理できます。
ベテランの運用担当者のナレッジの可視化・共有が可能
IBM i(AS/400)中心のベテラン運用担当者のナレッジを、Windows、UNIXなどのオープン系中心の若手・中堅の運用担当者に共有し、承継することが可能になります。
システム運用に関するナレッジマネージメントとは、経験の比較的浅い運用担当者にも、運用・監視の技術を伝承することで、誰にでも使いこなせる運用の仕組みを確立することです。
ベテラン運用担当者の能力とは、運用に必要な業務手順の定義能力と、技術的に正しい対応を実行する力にあります。このようなベテラン運用担当者が持つナレッジを、JP1の中に定義(実装)することで、ベテランのナレッジを引き出し可視化することが可能になります。
そして、運用のサイクルを回せば回すほど、ナレッジを深く共有することになります。
機能
IBM i運用業務の簡略化・効率化を実現
IBM i(AS/400)のジョブ運用を、5250エミュレータの画面からではなく、使いやすいJP1/AJS3側から実行できます。IBM iにログインすることなく、JP1/AJS3からジョブの実行や、実行結果の確認ができるので、Windows、UNIX等のオープン系の担当者でも、IBM i(AS/400)の運用が可能になります。
IBM iを含めたマルチプラットフォーム上のジョブ連携と監視が可能
これまでは手作業で行っていた、異なるシステム上で連携して行われる複雑な業務を、1か所から操作・監視し、運用を自動化することが可能になります。
構成イメージ
動作環境
ソフトウェアの構成
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- Tolbox for JP1
- JP1/AJS3
Tolbox for JP1
IBM i サーバー環境
- 対応OS
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- IBM i 6.1 以降
JP1/AJS3
オープンシステム製品
- 連携プログラム
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- JP1/Base
- JP1/Automatic Job Management System 3 - Manager
- JP1/Automatic Job Management System 3 - Agent
(JP1/AJS3 – Agentを使用する場合)
参考価格
初年度保守付 LPAR毎ライセンス
- P05 460,000円
- P10 575,000円
- P20 805,000円