概要
IBM Power Systems Virtual Server環境で、WebSphere Application Server(以降WAS)を導入後、REPORT EYEの導入および稼働検証を実施しました。
背景・課題
IBM Power Systems Virtual Server環境の通常提供は1次言語が2924(英語SBCS)の為、弊社では1次言語を2962(日本語)で構成しています。
REPORT EYEの前提となるWASは標準で構成されていない為、導入および構成確認の為、サンプル“snoop”と管理コンソールの稼働確認しました。
そしてREPORT EYEが正常に導入および動作するか? パフォーマンスに問題ないか? などを検証する必要があり実施しました。
製品概要
REPORT EYE
REPORT EYEは、IBM i 上で動作し、リアルタイムにデータの照会・更新・分析が可能な誰でも簡単に使いこなせるレポーティングツールです。Webブラウザ上からデータ抽出、集計、分析、エクスポートなどの操作が可能で、使い慣れたEXCELへの直接データ連携も可能です。
構成内容
- IBM Power Systems Virtual Server
- 使用したIBM Power Systems Virtual Serverの仕様は以下の通り
モデル:S922、CPU:0.25Core(最小構成)、MEM:8GB、OS:IBM i 7.2、1次言語:2962(日本語環境)、QCCSID:65535
検証内容
- WAS(V8.5.5.9のイメージより)の導入および稼働確認
インターネット接続でIBM Power Systems Virtual Server – WASの導入および稼働確認を実施
① Installation Manager(IM)を導入
② WASの導入
③ WASのPTF導入適用・・・V8.5.5.16にしました。
④ WASの構成および、“snoop”での稼働確認
別資料にて参照願います。(資料ダウンロードをご参照ください) - REPORT EYEの導入および稼働検証
インターネット接続でIBM Power Systems Virtual Server – REPORT EYEの導入および稼働検証を実施
① REPORT EYEのTrial版をダウンロード(導入マニュアル同梱)https://krs.bz/iguazu/m/sol_dl?e_4736=REPORT%20EYE&e_4745=report_eye※REPORT EYEの評価版はソリューションポータルの「資料ダウンロード」ページからダウンロードいただけます。② IBM i にREPORT EYEの導入および設定・・・WASの管理コンソールより操作
③ ClientにREPORT EYEの管理ツールを導入および設定
④ 基本操作とExcelアドイン機能の稼働検証
検証結果
製品 | 検証日 | 導入結果 | 検証結果 | 備考 |
---|---|---|---|---|
WAS | 2021/02/03 | 正常終了 | 正常終了 | WAS導入および、WASのPTF導入適用およびサンプルデータのsnoopで稼働確認 |
REPORT EYE | 2021/02/05 | 正常終了 | 正常終了 | REPORT EYEの導入および設定や基本操作とExcelアドイン機能の稼働検証を実施で問題なし。パフォーマンスについてもオンプレミスと同様にストレスなく動作確認。 |
所感
IBM Power Systems Virtual Server環境では通常英語環境(一次言語:2924)で提供されますが、弊社では日本語環境(一次言語:2962)で提供して、ネットワークはClassicネットワーク内のVyatta経由でもオンプレミスと同様に双方向通信およびポート制限なくご利用が可能です。
REPORT EYEのパフォーマンス検証時、IBM i 側のCFGTCPのOPT12の「ホスト名検索優先順位」がデフォルトだと“*REMOTE”のままだとレスポンスが得られませんでした。“*LOCAL”に変更することでオンプレミスと同様のレスポンスが得られました。
補足:*REMOTEの場合、DNSサーバーを先に検索、*LOCALの場合、ホストサーバーを先に検索しているのが仕様となっています。
障害発生時の対応について
サポートにおいては、実環境においても同様の問題が発生するものとして対応します。
実環境での追試で再現しない障害に関しては、お客様の環境に起因する問題として、仮想環境を提供する製造元または販売元への問い合わせをお願いします。
また、仮想環境へのパッチ適用等は、お客様にて実施してくださいますようお願いします。