Data Domain DD3300でFC接続のFC-VTL機能が追加されました。今回、DellEMCのDD3300の貸出しのご協力によりイグアスに於いて検証を行いました。

検証目的

VTLとしては過去にProtecTIERやHPE StoreOnceで提供していましたがすべて撤退してしまいました。また、Data DomainもDD6800でなければVTL接続が出来ませんでした。よって、今回のDD3300のVTLサポートにより検証することとなりました。

IBM i 環境での検証項目を以下に記載いたします。

  1. DD3300のデバイス認識確認
  2. シングルモードでのバックアップ&リストア検証
  3. ライブラリーモードでのバックアップ
  4. DD3300より、D域IPL(※1)での起動検証
    ・ Native IBM i 区画に物理FC構成によるD域IPL検証
(※1):D域IPLとは、デバイス起動の意味です。PCの場合のCDブートに相当します。
ポイント:
  • 前提条件として、事前にDD3300側でVTL構成が行われていること。
  • ライブラリーモードの場合、有償ライセンス「BRMS」がバックアップ時には必要。
  • D域IPLする為には、シングルモードで行うこと。

DD3300検証環境概要

使用したハード/ソフト

サーバ装置
Power S914(1台)のIBM i 区画 バックアップ対象
VTL装置
Data Domain DD3300(1台) FC接続VTL用
HMC
vHMC
SANスイッチ
不要
シングルモードの場合
IBM i のOS標準機能で利用(今回はIBM i 7.3)
ライブラリーモードの場合
BRMS(57xx-BR1)の有償ライセンス利用(70日試用版)
DD3300検証環境

検証結果

※検証資料①をご参照ください。

検証結果より考察

FC接続のダイレクトアタッチ接続のD域IPLができるることが分かりました。
従来のDD160やDD2200とは若干管理画面が異なりますが、同様の操作感でバックアップおよびリストアの実施は可能でした。今後の提案構成の一つとしてご活用ください。

資料ダウンロード