HP StoreOnceにはFC-VTL機能もありますが、iSCSI-VTL機能程のスポットが当てられておらず、IBM i 環境での国内事例もないことから、イグアスに於いて検証を行うことになりました。その過程でIAサーバからの同時利用に関しても確認を行いました

検証目的

以前からHPE社からもStoreOnceというVTL装置が販売されています。しかも、ProtecTIERやDataDomainとほぼ等価の機能を有し、IBM i のサポートも加わりました。
IBM i での検証結果を別書にて公開予定ですが、それに先立ちFC接続設定方法と、IAサーバでの確認結果を本書に記載いたしました。

最近、ストレージ装置をIBM i 用に購入されたお客様から、「同時にIAでも使えるか?」というご質問をいただきます。もちろんStoreOnceは、IAからiSCSI接続のVTLとしても、NAS(CIFS/NFS)接続のD2Dバックアップ先としても使用可能で、使用事例の公表は多いのですが、さらに、FC接続でもVTLとしてご利用が可能です。
ただ、FC接続での国内使用事例は若干少な目に思えましたので、IBM i 用にご購入されたお客様にも安心してご利用いただくため、IBM i と並行して、同じFCカードの別のポートを使用して、IAサーバからバックアップしてみる検証を実施いたしました。

ポイント:
  • FC接続での設定方法を記載いたしました。
  • StoreOnceはiscsi/cifs/nfsに加え、FC接続からも利用可能です。
  • 1枚のFC-HBAの別ポートを別OSで利用可能。
※iscsi/cifs/nfsはHP社作成のYouTube動画参照

用語解説 etc.

HP StoreOnce 設定画面の一部(※日本語表記・Web接続)

HP StoreOnce 設定画面の一部

StoreOnce検証環境概要

使用したハード/ソフト

サーバ装置
HP DL380Gen9(1台) バックアップ対象およびバックアップサーバ
VTL装置
HP StoreOnce3540(1台) FC接続VTL用
 
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検証結果

※検証資料をご参照ください。

検証結果より考察

FC接続での場合、iSCSIより概ね経費の増加が心配されるが、逆にIBM i 用に、既にFC環境がある場合は、StoreOnceはTCP/IP網と分離したFC接続の利点を十分発揮することになります。

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