最新のIBM i 7.3環境でIBM WebSphere Application Server 8.5(以降:WAS8.5)の導入検証をご案内します。本稿には「REPORT EYE」の稼働検証も含まれます。

概要

最新のIBM i 7.3環境でのIBM WebSphere Application Server 8.5(以降:WAS8.5)に対し、以下行いました。

  • IBM WebSphere Application Server 8.5(以降:WAS8.5)導入検証
  • REPORT EYE(※)稼働検証※ IBM i 上で動作してDB2/400のデータ照会・更新・分析が可能なツールです。※ WAS8.5を前提とします。
  • IBM i 7.3環境でWebベースのアプリケーションを使ったソリューションなどを想定しWAS8.5の導入手順まとめ

背景・課題

WAS8.5の導入手順書は現在(2016/9月時点)、IBM i 7.2までの導入手順書は公開されておりますが、IBM i 7.3でのWAS8.5の資料が無く、従来の導入手順書の通りでは正常に導入ができないことがわかりました。
IBM STSCに問い合わせても解決しませんでしたが、試行錯誤して回避方法を見つけ、正常に導入できる方法がわかりました。

検証概要

使用したハード/ソフト

  • Power72(E4D)
  • IBM i 7.3
  • WAS8.5.5.9(IBM i 7.3の前提リリース)

WAS8.5導入に必要なInstallation Manager(以降:IM)とIBM i 7.3環境での前提リリースの8.5.5.9をESSサイトよりダウンロードして準備します。

以下URL(IBM i 7.2までの導入資料)も参照しつつ導入を進めます。

WebSphere Application Server V8.5 for IBM i 導入・構成ガイド

  • Power720にIBM i 7.3環境を作成します。
  • 5250画面のQshより、コマンドベースでIMを導入します。
  • WAS8.5の失敗導入事例:
    1. 5250画面のQshより、コマンドベースでWAS8.5の導入を行います。
    2. IBM Web Administrator for i(以降:IBM iタスク)を起動します。
    3. IBM i タスク上に構成項目が見つからない為、WAS構成ができません。(画面参照)※ 正常な場合、以下画面内に「V8.5.5.9 EXPRESS」が表示されますが、失敗すると表示されません。
      失敗時の表示
  • WAS8.5の成功導入事例:
    1. IBM i タスクを起動します。
    2. IBM i タスクより、WAS8.5の導入を行ないます。※ 「管理」タブ内で「インストール済み環境」から「インストール」ボタンを押す。
      「管理」タブ内「インストール済み環境」
    3. 導入後、上記画面のように表示され、問題なくWAS構成ができました。※ 正常な場合、以下画面内に「V8.5.5.9 EXPRESS」が表示されます。
      正常時の表示
  • WAS8.5導入構成後、グループPTF:SF99581の導入および、適用処理を行います。
  • 適用後、アプリーション・サーバーが起動します。
  • WASのサンプル・アプリケーション(snoop)の稼働確認をします。

導入時の問題など、解決策を見出しながらご支援。お客様提案前に問題を解決できることで、安心して提案できる状態にできることもCAMSSセンター利用のメリットです。

パートナーさまの声

「IBM i 7.3環境にWAS8.5導入を実施して、問題を早期に発見して対応できました。」

「自分たちだけでは解決できなかった問題を、単にIGUAZU Solution Centerのテスト環境だけでなくイグアスのエンジニアの支援によって試行錯誤をし、解決に至ることができた。」

資料ダウンロード