概要

大阪北摂地域の設備工事業を営む株式会社ミヨシテックは、kintoneの活用アイデアを共有する「kintone hive 2022」の大阪大会で優勝した企業で、コロナ禍を機に社内業務の見直しに取り組み、顧客情報管理システムとして使用していたkintoneを情報ハブとした社内システム構築に成功しました。448個以上のアプリでプラグインが活用されるまでになり、全社レベルで大きな業務効率向上効果を上げています。

事例先のお客様
株式会社ミヨシテック 代表取締役社長 永谷 顕 様(右)、株式会社ミヨシテック システム部 システム課 係長 藤原 かほり 様(左)

株式会社ミヨシテック 代表取締役社長 永谷 顕 様
株式会社ミヨシテック システム部 システム課 係長 藤原 かほり 様

設計施工や空調・給排水衛生・電気・消火・ガスなどの設備工事、クリーンルームや環境設備、工場生産やコージェネレーションなどの設備工事、建築設備や原動設備の保守管理業務、リフォーム工事、内装工事、住まいのおたすけ隊ミヨシテック寝屋川(FC 加入)

課題

顧客管理システムのサーバー移行がきっかけでした。ハードウェアのアップデートが必要になり、ソリューションプロバイダーの紹介でkintoneを導入しました。コロナ禍が転機となり、緊急事態宣言が出て外へ出てはいけないというので、これを機に社内業務のあり方を見直そうとシステム部を創設し、「まずは情報収集が必要だ」という思いから、kintone、RPA(ロボットによる業務自動化)をキーワードに、オンラインセミナーやワークショップに部員と共に積極的に参加しました。

解決策

スマイルアップ合資会社さんとの出会いにより、kintoneをデータのハブにするという考え方を知り、当社も何がなんでもkintoneに情報を集約していこうと決断しました。この"何がなんでも"のために重要だったのが、プラグイン&連携サービスの利用です。

<藤原氏>
そんな中、「費用対効果は高いのか」とか、「途中でもうサポートしませんといわれたらどうしよう」とか、いろいろ葛藤がありましたが「ATTAZoo+」は当時11個のプラグインが1つのセットになっている上にリーズナブルで、「こんな価格で使えるなんて」と驚きました。

<永谷氏>
システムに詳しいエンジニアがいるならば、JavaScriptなどでカスタマイズすれば良いのかもしれません。しかし、ひとたびその人物がいなくなると、メンテナンスが行えなくなり、それが問題だと考えました。だから、できるかぎり市場にあるプラグイン&連携サービスを使った方が良いというのが、私の考えです。費用対効果を気にするより、まずは導入してみて、効果が得られるかどうかを考えた方がはるかに良いと思います。

成果

代表的なアプリに「ごみ回収入力アプリ」と「ごみ回収管理アプリ」があり、このアプリでは「集計サポート+」を活用しています。 設備工事では、産業廃棄物やコストも発生しますが、法律によって正しく管理する必要があります。当社ではまず「ごみ回収入力アプリ」を作成し、担当者は産業廃棄物が発生したら、いつどれくらいの量を捨てたのかを、“バッカン”と呼ばれるゴミ箱に、捨てた時の写真とともに入力。それを一覧で見るのが「ごみ回収管理アプリ」です。「集計サポート+」を利用することで、バッカンごとに捨てたゴミの量の一覧や、集計した立米(㎥)数を管理することができました。入力を怠ると実際のゴミの量と計算が合わなくなるため、kintoneの社内運用促進にも繋がりました。差異が出た時は、アプリにアップロードした写真と現場の防犯カメラの映像を見比べて原因を特定しています。

ごみ回収入力アプリとごみ回収管理アプリ

他にも社員の勤怠状況の把握のため「検温アプリ」に登録された社員の体温や測定日時を「勤怠確認アプリ」に関連レコードとして表示させ、「集計サポート+(関連レコード)」プラグインを用いて抜け漏れがないかを確認。受注管理アプリでは「レコード一括更新+」プラグインを活用し、承認処理を一括で実施。また、「テーブルデータ転送+」プラグインを使い、日報アプリに登録された活動内容を活動履歴アプリにデータ転送し、業務改善のための分析を行っています。
ATTAZoo+のプラグインは日常の様々な業務に活用され、効率化や業務分析に役立っています。

このようにプラグイン&連携サービスを利用することで、できることがさらに増えるという感覚があります。中でもATTAZoo+のプラグインは当時11個あり、使っていないプラグインはほぼないと言っていいほど活用しており、作成したアプリの約半数でATTAZoo+が実装されています。
社内ではアプリが定着し、定期的な業務フローの見直しや現協会が実施されています。アプリを作ることができる社員は8名ほどいて、1部門に大体1名いる環境です。
部門の仕事をより良く変えるようなアイディアを思いついたら、その社員の判断で新規アプリの作成や、プラグインの利用も可能です。
経営的な視点からは、デジタル情報の共有意識が定着しており、基幹情報システムもそっくりkintone上に移せるのではないかと期待を抱くまでになりました。これにより情報の一元集約が実現するとともに、データが見やすくなり、状況をリアルタイムで把握することができるようになるので、業務 の効率が更にアップすると考えています。

様々な種類のkintoneアプリを作成し、その数は400個を超えるほどに!

まとめ

当社は国のDX認定を取りたいと思っています。DX推進に積極的な企業として公に認められることで、当社のプレゼンスを上げたいと考えています。
(※経済産業省が主催するDXセレクション2024の優良事例企業に選出)

最終的にめざしているのは、コロナ禍前の私たちのように、DX推進で悩んでいた中堅中小企業をコンサルティングサポートすることです。
そのためにも、kintoneの活用アイデアをユーザー同士で共有するライブイベントである、「kintone hive」の全国大会で良い成績を収めたいと思っています。
ATTAZoo+も積極的に活用していく予定ですので、今まで通りのサポートをお願いいたします。

ATTAZoo+ SaaSATTAZoo+JBアドバンスト・テクノロジー株式会社
記事提供元
JBアドバンスト・テクノロジー株式会社
https://www.jbat.co.jp